ここ三、四日ほど cvs.sourceforge.net が機能していなくて、 finkinfo をコミットできずにしょんぼりしているこのごろです。(´・ω・`)

ちなみに東大 Fink チームが最も活発な時期はこの春休みの時期なので、 何か要望があれば今のうちにメールやコメントなどで言っていただけると、 早めに対応できるかもしれません。

今日は Fink の stable、unstable について少し書いてみようと思います。



finkinfo は、stable ツリーと unstable ツリーに分かれてそれぞれ置かれています。 unstable の方には新しいパッケージが置かれていますが、きちんと動作するかは不安。 それに比べ stable のものは一応きちんと動くはず、 だから stable を使いましょう……。

ということが実は成り立たたないというのが現状だったりします。

新しく書いた finkinfo は、まずは unstable にコミットすることになるのですが、 基本的にメンテナはコミットする前に動作確認をし、 動作しない場合はコミットしないのが普通です。 何か問題やその他の理由があって unstable に入れない場合、 experimental ツリー などでくすぶっていたりします (東大 Fink チームのものもいくつかここに入っています)。

ですので、基本的には unstable にあるものは動くはずです。 では、stable はどうなっているのでしょうか?

stable にある finkinfo は、unstable から移されてくるようになっているのですが、 unstable にある finkinfo をどの段階で stable に持っていくかということは、 実は明確なポリシーが決められているわけではありません。 各メンテナがある程度「動いたな」という認識を持てば stable に移されます。

各メンテナは自分の環境では動いているのは確認しているので、 stable に移す根拠としては他の人の環境で動いているという事実、 つまりユーザからの「動いたよ」というフィードバックが必要です。 これさえあれば堂々と stable に finkinfo を持っていくことができます。

ところが、東大 Fink チームでメンテナンスしているパッケージでも、 そのような報告をいただいたことが今まで一度もありません。 結局、他で動いているのか動いていないのかわからないまま stable に移したり、 いつまでたっても stable に移さなかったりしているのが現状です。 基本的にメンテナは unstable の方を見ているので、 unstable の方は動くのに stable の方は動かない…… なんてことも往々にしてあるようです。

もちろん、これはメンテナがきちんとしなければいけないことですが、 ぜひ、ユーザのみなさんにも「フィードバック」をお願いしたいな、と思うのです。 普段 stable を使っている人でも、unstable のものを使ってみたいなという場合は、 unstable ツリーにあるものを適当にコピーしてくれば使うことができます。 例えば emacs22-carbon が動いたら、 「emacs22-carbon が動いたよ」などとメールやコメントなどで一言お知らせください。 次の日にはきっと stable に移されていることでしょう。

また、unstable はバイナリ配布は正式には行われていませんが、 東大 Fink チーム独自で unstable ツリーのバイナリ配布を公開 しています。 ビルドログも右のリンクで公開していますが、 10.3、10.4/PPC、10.4/Intel 全て一通りビルドし終わったようです。 コンパイル済みバイナリを使いたいという方はご利用ください。

長くなりましたが、ユーザのみなさんには、 「動かねーじゃねーか」という報告はもちろんですが、 「動きましたよ」というお知らせもいただけるとうれしいな、ということです。 不具合などがあった場合も、掲示板やブログに書くだけで済ませずに、 ぜひメンテナまでことの子細を連絡いただければと思います。 皆様のフィードバックをお待ちしています。

参考: Fink - F.A.Q. - Fink の使用方法